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第8回介護業雑学講座

皆さんこんにちは!
シニアコート菜康苑、更新担当の中西です。

第7回「日本が挑む高齢化克服のイノベーション」に続く、第8回内雑学講座は、**「認知症ケアの最新手法と実践ポイント」**をお届けします。認知症高齢者が増える中、最新のケア技術や環境整備、家族のサポート方法まで、現場で役立つ知識をご紹介します♪


1. 認知症ケアの基本理念「パーソン・センタードケア」

  • 個人の尊厳を重視
    一人ひとりの生活歴や好み、価値観に寄り添ったケアを実践

  • 残存能力の活用
    できることを伸ばし、自立を支援することでQOL(生活の質)を向上


2. 環境整備で安心感を創出

ポイント 実践例
分かりやすいサイン 玄関やトイレなどに大きな文字・ピクトグラムを表示
色彩コントラスト 床と壁、手すりを異なる色にして空間の境界を明確化
動線のシンプル化 廊下や居室の配置を直線的にし、迷いにくい動線を確保

3. 最新ケア技術の活用

  • 回想療法(リミニセンスセラピー)
    昔の写真や音楽を用いて、記憶を刺激し、会話や表情の活性化を図る

  • バリデーション(承認療法)
    感情を肯定的に受け止め、共感的に応答することで不安や混乱を和らげる

  • 軽運動プログラム
    転倒予防と認知機能維持のため、簡単なストレッチや歩行訓練を日常に取り入れる


4. 家族ができるサポート

  1. 情報共有の場を持つ
    ケアマネジャーやスタッフとの定期的な面談で、状態変化や困りごとを共有

  2. コミュニケーションのコツ
    短く簡潔な言葉で、ゆっくり話す。見守りながら選択肢を示す

  3. 介護疲れのケア
    定期的にレスパイト(短期休息)を利用し、家族自身のリフレッシュを


5. 施設での取り組み事例

  • 音楽セラピータイム
    週2回、懐かしい歌謡曲や童謡を流し、一緒に歌う時間を設置

  • 家庭的な昼食提供
    調理活動に参加できる「クッキングクラブ」を開催し、役割感を促進

  • 屋外散歩プログラム
    敷地内ガーデンを活用し、季節の花を見ながらの軽い散歩を日課に


まとめ—認知症ケアは「心」と「環境」を整えること

  1. パーソン・センタードで個人の尊厳を守る

  2. 環境整備で安心できる空間をつくる

  3. 最新技術を取り入れ、心身の活性化を図る

  4. 家族連携で継続的なサポート体制を構築

  5. 施設事例を参考に、日常に楽しいプログラムを

シニアコート菜康苑では、認知症ケア専門スタッフとともに、ご家族を含めたトータルサポートを行っています。安心してお任せください!
次回の第9回もお楽しみに!

詳しくはこちら!

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